「RAILWAYS」DVD特典 一畑電気鉄道 デハニ50形

“バタデン” がやってきた

模型欲しさにDVDを買う、の巻

「鉄コレは模型じゃねぇ!」というツッコミはさておいて

さぁ〜て今日も “いまさら” の時間がやってまいりました! (マテ)

今回ご紹介するのは映画「RAILWAYS」で (僕ら視点的には) 主役を務めた一畑電気鉄道のデハニ50形 デハニ52・デハニ53です。

このモデルはご存知の方も多いと思いますが、作品DVDの「豪華版」として5,253個限定生産 (DVD・Blu-ray合計) された商品の付録で、デハニ52自体は鉄道コレクション 第12弾でリリースされているものの、一部仕様が異なるそうな。
ネットオークションでしばらく見かけていなかったのですが、久しぶりに出品されていたのを偶然見つけたのと、その上定価以下からの出品であったため入札・落札と相成りました。

さすがにこのデハニ自体に乗車した経験はありませんが、一畑電気鉄道そのものは旅行で乗車したことがあり、元京王5000系列である2100系のモデルを持っていたり、思い入れ的にさほど縁遠い存在ではないのですよね。

古参車両も映画化で人気再燃?

最近では過去の武将を主役に据えたドラマがブーム?になっていますが、こと「RAILWAYS」シリーズではこの「デハニ」や富山地方鉄道の「14760形」など、ピカピカの新車というよりは”古老”や”老兵”、”ベテラン”という言葉が似合いそうな味のあるクルマが取り上げられていますね。
そこが特に都市部出身の方には”ローカル感”を、地方在住の方には”身近さ”を、地方出身・都市部在住の方には”懐かしさ”を感じさせる舞台装置の役目も持っているように思います。

模型としてはマスプロダクションに向かない”ネタ”で、旧来の概念で模型化するならばフルスクラッチか、またはハイエンド or ガレージメーカーが少量生産した比較的高価な金属キットを、平均以上の工作力で組み立ててやっとモノにできるか…というところです。
その辺りの状況に大きなブレイクスルーを起こしているのがトミーテックの「鉄道コレクション」で、きっとこの存在がなければ”バタデン”も映画化はされど、このような模型化が行われることはなかったでしょう…良い時代にn(略

…そう思う反面、ガレージメーカーなどのフィールドに攻め入ることにもなり、”大手が中小を喰う”状態になってしまわないかとも思うのですがね。
ユーザーの尽きないニーズに応えるという意味では、鉄コレ側のクオリティなども視野に入れると、ある意味瀬戸際で棲み分けができているのかな?

個性溢れる造形・確かな品質…

このモデルでまず目を引くのはこのオレンジ色の塗装ではないでしょうか。

一畑電気鉄道 デハニ50形2

遠目にはわかりづらいですが、しっかりと眺めるとウィンドウシル/ヘッダーを備え、いたる所にリベットの造形が。
これがチョコレート色の塗装ならば旧型らしい雰囲気を醸し、片側三枚扉でもさほど違和感を覚えないのではないかと。塗装が与える印象は大きいですね。

一畑電気鉄道 デハニ50形3

52号・53号両車の違いとして頻繁に紹介されているのが窓枠で、このモデルでも木枠とアルミ枠の違いを塗装で再現しています。
惜しむらくはリベットの有無で、本来53号の方は窓柱上下のリベットがない形態 (外板の内側を溶接してあるのでしょうか?) が正しいようで、この点は金型を変える必要製=コスト面の都合からなのか省略されてしまっています。
削って再塗装すればいいと言ってしまえばそれまでなのですが、モノがモノだけにさすがに”加工レベル”にまで手を入れたくはないですよね…。

それでもドア窓の「手動扉」という、名実共に特徴的な標記を含め、検査標記や定員標記・エンド標記やもちろん車番に加え、どこか愛らしい社紋など細かいレタリングもしっかりと施されていて、白帯の乱れもなく全体的にかなりの好印象です。

鉄道コレクションはコレクショントイであるからして、
多少の個体差は “仕様” である

というメーカー見解やユーザーサポートの対応は有名ですし、私も多少のことは割り切って看過しているのですが、「さすがにこれはどうなの!?」と思いメーカーへ交換に出したイベント限定品「名古屋鉄道 キハ20形」のことを思えば雲泥の差です。
むしろDVD映像商品という、鉄道模型と比べた商品ターゲットの広さから、クレーム防止策としてあえてエラーレートの低い生産ラインを使って製造したのでは?という憶測もしてしまいそうな。クレームの行先はまず松竹さんトコですからね…。

見え隠れする「オトナの事情」

あのキハ20、いったいどれだけ生産したんでしょうかね…。
イベント初出からかなりの販売回数を重ねているようですが、最近のイベントでも未だに売っているようで。
昨年京都で開催された某イベントで、私も海外譲渡された車両への改造用 (笑) に追加購入したのですが、今年の同イベントでもまた出品されるそうな。
ご苦労なことです。たぶん捌ききれたらまず同じ車両は製造されないでしょうね (苦笑) 。

あ、イベント限定品ってそういうことですか?

「プレミアム」その境界

閑話休題… (汗) 。

モデルのことを調べるうえで、当時の発売前の情報などを見かけたりしたのですが、この豪華版が「プレミアム必至」というような文句を見かけました。
確かに全国5,253セット、しかもDVDとBlu-ray合わせてですから、特典ディスク目当てで購入する層も含めるとそれほど余裕のある数字ではないと思いますし、きっと観れもしないBlu-ray版を仕方なくセレクトされた方もいらっしゃるのではと思います。   実際の売れ行きは知りませんが、しかしどうやら島根バージョンなるものが存在するようで…。

”まつかぜ”そよ吹く ~まつかぜブログ~
映画「RAILWAYS」5253box 豪華版 一足先に拝見! トミーテック鉄コレ出来よすぎ!!!

どうやら上記ブログを書いておられる方は撮影に協力された地元の方のうちのお一人のようで。
Blu-ray版はデハニ空撮込みですか…ふーん ( ´_ゝ`)

島根豪華版には特別なリーフレットが封入されていたようで、これが本当の”プレミアム”モノってやつですね〜。
貴重な体験うらやましいです。

私の方は、パンタ交換や動力化でNゲージとして楽しませてもらおうと思います。
動力手に入るかな…。

ではまたそのうちに。

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