Greenmax JR103系 関西形高運転台車 加工

JR103系 NS611編成 再開1日目

梅雨に嗜む “蛙色” の風流

奈良の “ツギハギ翁”

今夜もご覧頂きありがとうございます。

近頃は真夏日かと思えば集中的に雨が降るなど妙な気候が続きますね…。
こちら京都は久しぶりの地震を感じたかと思えば、夕立が降ったり窓から雀が飛び込んできたり (?) など、慌ただしい日々です。

仕掛品は部品や資材の調達待ちや塗装工程待ちなどで停滞気味なので、昨夜はまた別の仕掛品に取り掛かっていました。
Greenmax製の、いわゆる “ウグイス色” の高運転台103系キットです。

奈良にいる103系6連を再現しようと以前これまた中古の塗装済みキットを安価に調達していたのですが、うちの蔵で必要以上に醸造しているうちに、大阪環状線や阪和線との車両やり繰りやおおさか東線開業、225系投入などに伴う転配で、このプロトタイプとしていた6両編成は殆ど散り散りになってしまったみたいですね…。

まぁ好きでやってるのでネタ変更などはしませんが。
あ、”好きでやってる”というのは醸造ではなくプロトタイプ選定の方ですよ。一応念のため。
そうは言ってもこの構成だったのはかれこれ10年近く前に確認していたような… (滝汗)。

このNS611編成はキットの通り両端クハが高運転台であることと、30N工事施工車であることが特徴で、ベンチレーターがなくスッキリとした屋根に1枚ガラス化で”更新車然”とした前面と対比して、原型のままのユニットサッシとされた側窓や雨樋構造にHゴム押さえで残る戸袋窓、そして車番標記はいわゆる西日本書体となるなど、まさに「玉石混淆」を体現したようなディテール上のギャップが魅力的なクルマです。

■奈良電車区 NS611編成

[クハ103-843] [モハ103-773] [モハ102-2030] [モハ103-774] [モハ102-2031] [クハ103-850]

鶯、よりも雨蛙?

少し話は逸れますが、この”ウグイス色”という呼び名にどうもしっくりこないものを感じていまして。
試しに「鶯色」でググりますと、Wikipediaに「鶯色」という大当たりな項目があり、そちらになかなか腑に落ちる説明がありました。

日本では、鶯色というとメジロの体色のような色を連想する人も多い。これは、ウグイスとメジロが混同されて捉えられているからである。

〜中略〜

誤解の原因はどうやら片方が美声、他方が目立つ外見を持つことに由来するようだ。 庭の片隅の藪からウグイスの声が聞こえた時、すぐ目に付く満開の梅の花をメジロが荒らして逃げていったとしたら、朗々たる美声の主を美しい黄緑色の小鳥だと勘違いしても不思議はない。

鶯色 – Wikipedia より引用。

この趣味の世界では十分にウグイス色の呼び名がポピュラーとなっていますが、あえて客観的に表現し直すならば「メジロ色」のほうがより近しいといったところでしょうか。…もうウグイスがなじみすぎてしっくりきませんね (苦笑)。

直接的には関係がないですが、私の母親はこのウグイス色の103系を「カエル電車」と呼んでいました。
ちなみに湘南色 (主に113系) のことは「みかん電車」と呼んでいましたが、これが一般人の受け止め方というものかもしれません。

塗装済みキットの恩恵を “素無視”

前置きが長くなりましたが、この辺りで本題に…。

Greenmax JR103系 関西形高運転台車 加工

このクルマのディテールについて。

キットはドアの靴摺や前面飾り帯、行先幕押さえの金属部分等を塗装してくれているのは良いのですが、側面行先幕はHゴム仕様を前提としているためにそのモールドがなされています。
しかしながらプロトタイプの実車はHゴムなし、押さえも無しの構造に改造されていて、そのままでは微妙に目立つ部分のディテールにいきなり”ダウト”がついてしまいます。

そこで、せっかくの塗装済みキットなのですがまずはHゴムのモールドを削るところから再スタートです。
前回の作業は2011年の夏頃のようなのですが、現段階で

  • 列車無線アンテナや扇風機蓋の塗装
  • 上記パーツの屋根板への接着
  • 一部ステンレスキセ化 (で正しい表現なのでしょうか?) されたクーラーの塗装

…などなどが済んでおりまして…何故そこからやった、俺…?

Greenmax JR103系 関西形高運転台車 加工2

前面の白帯やステンレス風の塗装済みの部分をどう活かすかを考えていたのですが、なかなか名案が浮かびません。
同色で塗装するのでわざわざ塗装を完全に剥がして…というところまではやりたくないので、部分的にマスキングするのが妥当ですかね…。

印刷済みのJRマークも造形が気に入らないのですが、手持ちのTomy製インレタで貼り直すにしても、削るのか上塗りで誤摩化すのかも微妙に判断の分かれるところです。
エナメル溶剤なぞで落とせるのかな?

この案件もまだまだ先が長そうですが、ボチボチ進めていきたいとおもいます。
高運転台の4両トータルがもう1セットあるんだよな…そっちの活用方法も考えていかないと… (汗)

それではまた近々。

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